治療から予防まで
当院の診療方針として、緊急性が高い場合を除いて、いきなり治療を始めることはしません。まずはお子さまと仲良くなって信頼関係を築くことから始めます。歯医者さんが怖い場所ではなく、楽しい場所を思っていただけるよう取り組んでいます。
虫歯の治療方法など、お子さまにもわかりやすく丁寧にお伝えします。痛みが苦手なお子さまも安心して治療を受けていただけるよう、痛くない治療を行います。また、歯みがき練習など虫歯予防に一緒に取り組んで、お子さまの健康をお口から守ります。
楽しく
歯医者さんに通える
歯医者さんで楽しい思い出つくりをお手伝い。
お子さまが、また行きたくなる楽しい歯医者さんを目指しています。
笑顔でお迎え・お見送り
当院のスタッフ全員が子供好きで、笑顔でお迎え・お見送りを行います。お子さまとのコミュニケーションを大切にし、楽しい会話やお話しを通して、リラックスしていただける環境を提供しています。
もらって嬉しい頑張った賞
当院では、お子さまの頑張りを大切にしています。歯みがきが上手にできたり、虫歯治療中に勇気をもって協力してくれたりしたお子さまには、もらって嬉しいプレゼントをご用意しています。
痛くない虫歯治療
お子さまは痛みを感じることが苦手であり、虫歯治療に痛みがあると、歯医者さんを怖くなってしまう場合があります。当院では、楽しんで通ってもらえるように、痛くない治療に取り組んでいます。
フッ素で虫歯予防
虫歯予防に効果的なフッ素で、大切なお子さまの歯を守る。
お子さまそれぞれに合わせた治療で、虫歯ゼロを目指します。
フッ素について
フッ素は、歯質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。フッ素配合の歯みがき粉や歯科クリニックでのフッ素塗布が効果的です。フッ素配合の歯みがき粉は歯のエナメル質を強くし、虫歯の発生を予防します。歯科クリニックでは、専用のフッ素溶液を使用して歯に塗布し、虫歯の進行を抑制します。適切なフッ素の使用方法と摂取量には注意が必要ですので、プロフェッショナルに相談しましょう。
フッ素がもたらす効果
フッ素には大きく分けて3つの予防効果があります。まず、再石灰化を促進することです。フッ素は歯の組織を強化し、虫歯ができた部分を再び強くする働きがあります。次に、歯質を強化して酸で溶けにくい歯にすることです。フッ素は歯のエナメル質を強化し、酸による溶解を防ぐ効果があります。最後に、虫歯菌の活動を抑制することです。フッ素は虫歯菌の活動を阻害し、虫歯の進行を抑えます。
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01
フッ素で再石灰化を促進
エナメル質の成分であるカルシウムは、虫歯菌の産生物によって唾液の中に溶け出してしまいます。しかし、この溶け出したカルシウムは再びエナメル質に取り込まれ、元のハイドロキシアパタイトに再結晶することができます。この再石灰化の過程を促進するためには、唾液中にフッ素イオンが存在することが重要です。フッ素イオンは石灰化を助け、歯の修復を促進します。フッ素の効果によって、虫歯による歯の損傷を最小限に抑えることができます。
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02
フッ素で歯質を強化
エナメル質は、リン酸カルシウムでできたハイドロキシアパタイトという結晶を持っています。この結晶は酸に弱く、容易に溶け出す性質を持っています。しかし、フッ素イオンが存在する状態では、エナメル質はフルオロアパタイトと呼ばれる結晶に変わります。このフルオロアパタイトは、酸に対して非常に安定性が高く、溶け出しにくくなります。その結果、歯の表面が酸による侵食から守られ、エナメル質が強化されます。
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03
フッ素で虫歯菌の活動を抑制
フッ素イオンには、細菌が糖を分解するための酵素であるエノラーゼの活性を阻害する性質があります。このため、フッ素イオンが口腔内に存在すると、細菌の活動が抑制され、酸を生成する量が減少します。つまり、フッ素の効果によって、虫歯菌の活動が低下し、虫歯の発生リスクが減少することにつながります。フッ素は世界各国で予防治療に利用されている有効な手段であり、虫歯予防において重要な役割を果たしています。
乳歯の虫歯を
放置してはいけない理由
乳歯はどうせ抜けるから治療しなくていいかな?という考えは危険です。
大切なお子さまの将来も考えて、早期の虫歯治療をおすすめします。
永久歯への悪影響
乳歯の虫歯を放置して重症化してしまうと、永久歯の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。歯が変色や凹みを伴って生えてきたり、虫歯が進行し、乳歯が早期に脱落すると、永久歯の成長に十分なスペースがなくなります。これによって、永久歯が不正咬合や歯並びの乱れといった問題を引き起こす可能性があります。
他の乳歯に感染する
乳歯の歯質はやわらかく脆弱で、虫歯菌に容易に溶かされる傾向があります。1本の虫歯を放置することで、口腔内の細菌数が増加し、隣の歯に虫歯菌が感染するリスクが高まります。複数の乳歯が虫歯になると、かみ合わせにも悪影響を及ぼし、咀嚼機能にも重大な支障が生じる可能性があります。
痛みから偏食になってしまう
虫歯があることで、咬む際に痛みを感じたり、食べ物を噛むことが困難になってしまいます。そうすると、固い食べ物を避けたり、食事に偏りが生じる可能性が高まります。偏食になることで、成長や発育に必要な栄養素の摂取が不足し、将来的には生活習慣病のリスクが増大する可能性もあります。
小児歯科の流れ
カウンセリング
まず最初にカウンセリングを行います。患者さまの悩みやご不安、治療のご希望などをお聞かせください。
検査・応急処置
お話しをうかがった後に、患者さまの口腔内の状況を丁寧に検査し、主訴改善の応急処置を行います。
治療計画説明
検査結果をもとに作成した治療計画をご説明します。患者さまにとって最適な治療方法を選びます。
治療開始
患者さまにとって最適な治療計画が決まったら、健康な状態に戻すための虫歯治療を開始します。
小児歯科でよくある質問
子供の乳歯のケアはいつから始めれば良いですか?
子供の乳歯のケアは、最初の歯が生え始めた時点から始めることがおすすめです。歯磨きや定期的な歯科検診を通じて、早期からお子さんの口腔の健康を守りましょう。
歯医者さんに行く前に子供にどう説明すれば良いですか?
子供には歯医者さんが怖くないように、楽しい場所として説明しましょう。優しい先生がお口の健康を守るために手伝ってくれることや、おもちゃや絵本があることなどを伝えて安心感を与えてください。
子供が歯磨きを嫌がる場合、どうすれば良いですか?
歯磨きを楽しくするために、子供が選べるような歯ブラシや歯磨き粉を用意すると良いです。また、歯磨きの時間を歌やゲームと結びつけて楽しみながら行うことも効果的です。
子供の虫歯の予防には何が効果的ですか?
虫歯の予防には、定期的な歯科検診やフッ素の使用が重要です。また、歯磨きをきちんと行い、食事後に口を水ですすぐことも大切です。健康な食生活や砂糖の摂取量の制限も虫歯予防に役立ちます。
子供がうまく噛めない場合、何か問題があるのでしょうか?
噛むことに問題がある場合、歯並びや咬合の異常、顎の発育の問題などが考えられます。早期に歯科医師の診断を受けることで、問題の早期発見と治療が可能です。
子供の歯が黄色く見えるのはなぜですか?
子供の歯が黄色く見える場合、飲食物の摂取や歯磨き不足、歯の表面に付着した着色物質などが原因となることがあります。定期的な歯科検診や適切な歯磨きを行うことで、歯の美白や健康を保つことができます。
子供が口臭がする場合、何が原因ですか?
口臭の原因は様々ですが、歯磨き不足や虫歯、歯周病、舌の汚れなどが関与することがあります。定期的な歯科検診や適切な口腔ケアを行うことで口臭の改善が期待できます。
子供の虫歯は自然に治ることがありますか?
虫歯は自然に治ることはありません。虫歯は進行すると痛みや感染を引き起こし、深刻な問題に発展する可能性があります。早期に歯科医師の診断を受け、適切な治療を行いましょう。
子供の歯が抜け始めたのですが、何か特別なケアが必要ですか?
歯が抜け始めるときは、優しく柔らかい歯ブラシを使って歯磨きを行いましょう。また、抜けた歯の後に生えてくる永久歯の成長をサポートするために、バランスの取れた食事や定期的な歯科検診が重要です。
子供の歯が欠けた場合、どうすれば良いですか?
歯が欠けた場合は、できるだけ早く歯科医師に相談しましょう。歯が欠けた部分を保存して持参することができれば、再び修復することが可能です。医師の指示に従い、適切な処置を受けることが大切です。